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センサー特集

この記事は、弊社で取り扱っている商品の中から、センサーについて紹介いたします。

 

 

第7回 限定反射形と拡散反射形センサ ( 2025/11 公開 )

川原 ご無沙汰しております。コロナ禍を経て再開したコラムも今回で2回目となります。
今回は、「限定反射形センサ」と「拡散反射形センサ」についてご紹介いたします。 前回のコラムでは、フォトマイクロセンサの中でも「透過形」と「反射形」についてお話ししました。今回は、その中の「反射形」に焦点を当てて、さらに細かく分類される「限定反射形」と「拡散反射形」の違いと、それぞれの特徴や使い方について解説していきたいと思います。

限定反射形センサ

まずはじめに「限定反射形センサ」からご説明します。この「限定」という言葉は一体何を意味しているのでしょうか? 外見から見てみると、一般的な反射形センサは発光部分と受光部分がむき出しの状態で配置されています。(表1:EE-SY110参照)一方、限定反射形センサは黒いケースに覆われており、発光部と受光部が外から直接見えないように隠されています。(表1:B5W_LB参照)この黒いケースが光の通り道を限定しているため、「限定反射形」という名前が付いているのです。つまり、センサが受け取る光の範囲を狭く特定の方向に限定しているため、周囲の余計な光(外乱光)に強くなり、検出の精度が高まります。その結果、限定反射形センサは検出可能な距離が長くなり、より安定した検出が可能になるのが特徴です。

形EE-SY110反射センサ


形B5W-LB限定反射センサ

拡散反射形センサ

  形 B5W-DB 拡散反射センサ

次に「拡散反射形センサ」についてお話しします。見た目は限定反射形と似ており、やはり発光部と受光部はケースの中に隠れていますが、その検出方式には違いがあります。拡散反射形センサは、センサから出た光が対象物の表面で拡散して反射し、その反射光を受光部で捉える仕組みです。このため、拡散反射形はより遠くの対象物も検出することができ、検出距離は限定反射形よりもさらに長くなります。長距離からの検出が必要な場合に非常に適しています。

まとめ

フォトマイクロセンサは「物の有無」を光の反射によって検知する装置であり、その検出距離に応じて使い分けることが重要です。具体的には、一般的な反射形センサは4〜5mmの短距離、限定反射形センサは2〜55mmの中距離、そして拡散反射形センサは最大で約550mmの長距離まで検出が可能です。用途や設置環境に応じて、最適なセンサを選定することが効率的な検出を実現します。
物の有無を確実に、安定して検出したい場合には、ぜひ今回ご紹介した限定反射形センサや拡散反射形センサの導入をご検討ください。ご質問やさらに詳しい説明が必要な場合は、いつでもお知らせください。

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